いちご水を入れた透明な瓶

身なりや身のこなしがその人の美学で高い完成度で出来上がっている人、そしてそれが自分の好みに近い人(好みでなければ全く興味がわかない)の存在を知ると、何故なかなか出会えないのだろうと、切なくなる。どこかにいることは確かだし、趣味が似ているのだから、きっとお店だったりですれ違っているに違いないのに。同じような遊びで楽しんでくれる人。無理矢理、巻き込んでもなんだか虚しいばかりだな。

私は涼宮ハルヒみたいに人を巻き込んでいく力も魅力もないけれど、ハルヒの感じている退屈さは分かるような気がしてしまう、なんていうのはおこがましいかな。宇宙人か未来人か超能力者がいたら、私のとこに来なさい。

人のおそらく素直な好意をまた、うとましく思っている私は、そのうち誰からも相手にされなくなっても仕方ないかもしれない。ものすごく他人に対して興味が薄い。いや訂正。興味がある人に対しては物凄く執着するくせに、ない時は、一人の時間を優先してしまうってだけか。多分、一人の時間がすごく充実しているから、まいいかで絶対人に予定を合わせないだけなんだと思う。あ、ちょっとプラス思考☆

そう考えたら、今度会う時の後ろめたさがなくなった。

8月後半から9月中旬まではもう予定がほぼ詰まっている。毎日会いたい人なんていないだろう。一週間連絡が来なくて不安になるなんてこともないだろう。犯罪に走る位、理性を失うこともないだろう。あのうなじや首を美しいと思うこともないだろう。胸元を開けた服や体の線が出る服を純粋に服を着る喜び以外の目的で着ている女の子の心理を尊敬することもないだろう。