No_132008-05-29

日本美術史の授業で仏教彫刻のスライドを見ながら、苦行後のブッダみたいな肋骨の透けた男の人の胸を指でなぞりたい、、、なんてことを思っていた。先生が文筆家にも、この御像はよく絶賛されていて、三十代の女の人が見せるふとした色っぽい表情に似ているなんて言っている人もいましたと話していたけど、やっぱり仏像に色気を感じる人はいるのだな。男女共に。
それにしても、男の人は女の人の美しい部分を見つけるのがなんて上手いのだろう。私は女という性をなかなか受け入れる事が出来なくて、それなのに、少しずつ女性の身体に変わろうとする自分の身体の成長を哀しみ、また全力でそれを阻止していた。今でもまだ嫌悪感を覚える事はあるけれど、数々の芸術家や作家である男性達が描く女性像はとても美しく愛に満ちた生き物で、自分が女であるという事を誇らしく思えるようにもなった。女性を美しくしてくれるのは男性なのかもしれない。